築年数が経過し、競争力を失ったオフィスビルをリノベーションする動きが広まっています。建て替えよりも費用や工期をかけずに、建物に新たな価値を付与して収益性を向上させることができるからです。
ここでは、オフィスビルから別な用途を持つビルにリノベーションした事例をご紹介します。その事例も今ある物件の特徴を活かしてリノベーションしています。ぜひ参考にしてください。
セットアップオフィスとは、すでに内装工事が完了している状態のオフィスのこと。入居する際に一から内装工事を行わなくてはならない一般的なオフィスと違い、コストや手間を抑えて入居することが可能です。
セットアップオフィスのメリットは、入居者が決まりやすいこと、そして、家賃を高く設定しやすいことです。
似たような形態に居抜きオフィスがありますが、居抜きオフィスとは、前の入居者が作った空間をそのまま引き継いで使うオフィスのことです。セットアップオフィスと同様、工事費用やインテリア代などをかけずに入居できますが、内装や家具は新品ではありません。もしインテリアや内装が気に入らない・使いづらい場合は、入居者負担で追加購入・廃棄・リフォームをすることになります。
ここでは、空きビルをセットアップオフィスにリノベーションした事例を紹介します。
長期空室物件をセットアップオフィスにリノベーションした事例です。換気設備の増設とエアコンを交換し、クリーンなオフィス環境を実現。
ラウンジはガラスパーテーションで区切られているため、圧迫感を感じません。トイレも増設し、男女別の清潔なプライベート空間に。複数の申し込みがあり、施工後1ヶ月以内に成約となりました。
10名前後と小規模のベンチャー企業やスタートアップ企業への貸し出しを想定して作られたセットアップオフィス。100㎡ほどの広さながら、低い仕切りやガラスの仕切りを活用して圧迫感のない広々とした空間になっています。
築40年を経過した銀座槙町ビル。バリューアッププロジェクトの一環で、ビルのファサード(外観)をリニューアルした後、3階・9階をセットアップオフィスとしてリニューアルしました。ファサードと同様、ブロンズの色味や素材を使うことで、統一感を持たせています。
カウンター席やソファー席、カジュアルにコミュニケーションのとれるカフェスペースなど1フロアの中に様々な雰囲気の異なる執務スペースを用意したオフィスビルのリノベーション事例です。
収益が落ちているビルは思い切ってカフェやレストラン、バーなどの飲食店にリノベーションするのも一つの手段です。テナントとして飲食店を誘致することで地域の活性化にもつながり、安定した賃料収入を得ることができます。
特に飲食店は集客につながる立地の良さが重要。築年数が古くとも、立地的に集客につながりやすいようであれば思い切ってリノベーション会社に相談してみてはいかがでしょうか。
ここでは、実際に空きビルを飲食店にリノベーションした事例を紹介。どのように生まれ変わらせることができたのか、事例を参考にしてください。
1960年築のレトロビルを街に開かれた複合テナントビルに再生した事例です。元々は事務所兼倉庫兼住居の自社ビルでしたが、インフラ設備や屋上の防水層を更新し「働く・食う・寝る・集まる・つくる」をコンセプトとした建物に変身。
1階の一部が飲食店舗となりました。2・3階は賃貸住宅やオフィス、4階はプライベートサロンとなっています。
空きビルを賃貸住宅にリノベーションすることによって、入居者を募集しやすくなるのはメリットです。空室のままにしておくと建物が老朽化しやすく、なおかつ不審者や野良動物が住み着いてしまう危険があります。
しかし、賃貸物件にリノベーションすることで、これらのリスクをなくせるのもメリットです。初期のリノベーション費用や修繕費用は掛かりますが、入居者が決まれば毎月家賃収入が得られるので、ローンの返済には自己資金を使わなくてもよいのもポイントです。
築年数が経ち3~7階階部分が空室のオフィスビル。稼働している1、2階はそのままオフィスとし、3~7階部分をリノベーションして賃貸住宅としました。
インテリアブランド「IDEE(イデー)」とコラボし、デザインや設計はイデーが担当。「家具の家」と「気配を感じる家」という2つのコンセプトで魅力的な空間に変身しました。
空きビルは、そのままビルとして使うのではなく住居にリノベーションして住まいとして活用することができます。ビル丸ごと一棟を住まいにする以外にも、一部だけを住まいにして他はテナントに貸して家賃収入を得るという方法もあるでしょう。立地が良く利便性の高い場所に住めるのは、大きなメリットです。
ただしビルならではの注意点もあるため、リノベーションする際は注意点も踏まえて検討しましょう。ここでは実際に空きビルを住居にリノベーションした事例を紹介しています。ビルを住居にするメリットや注意点を踏まえ、チェックしてみてください。
築54年の3階建ての小さなビルを住居としてよみがえらせた事例です。1階と2階の一部はテナント貸しとし、2階の残り部分と3階部分の住居になっています。
3階は一面リビングダイニングとして活用していて、ホワイトとモルタルを基調とした空間に変身。ビルならではの天井の高さで、開放感ある部屋になりました。